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2013年4月20日 (土)

バイクの話

今回は昔の話をします。
実は私は自動車乗りではありますが、もともとはお金がなくて、バイクのりでした。
バイクといってもオフロードで、しかも50cc、いわゆる原付です。その歴史が一番長いです。

アニメや漫画を生業とする専門のサークル等に属していて、なぜにバイクかというのですが、
90年ごろはアニメが不作の時代でして、なんか、あきれていた時代です。

そういうときに、なぜか他者の影響でバイク、しかもオフロードに流れてしまったわけです。

オフロードといっても、林道を走るところからスタートしたわけですが。

スタート地点が舗装路でないところから、ちょっと変態なわけです。

文系が、突然体育会に落ちてしまったような感じです。

オフロードというのは、当時2ストがまだ幅を利かせていて、
シリンダーは自分であけることができました。
4ストのタイミング調整のような、専用工具があまり要らなかったので
楽だったのです。
要するに貧乏学生御用達の仕組みです。

それでいて超ドッカンターボなのだから、なかなか制御しきれない。
私の相棒のヤマハDT50というのすら、レーシングスペックで、
乗り手がよければ無差別エンデューロ総合2位とか取れるレベルでした。

これで、学校をサボって天気がいいと林道をひたすら走っていたわけです。

ダムの底で一日中8の字を書いていたこともありますが、
だんだん練熟していきます。

そういうわけで、エンデューロレースというものに出たのです。

いろんな形式のレースがありますが、私の出たのは牧場を使ったものが多く、
今のMXコースを使う形式ではなかったので、
ジャンプはありませんがなかなかタフでした。
高さ1m強、直角のステアケース越えなんて谷底に落っこちる人間が多数で。
(私も手のひらに大やけどを負った上に谷底に落っこちました)
ステアケースというのは
L
画像で言うと
00000008
の右側が深さ10mほどの谷になっているやつです。
ただの壁です。

ただそんなステアケースでも、必ず突破口はあるもので、
それを見抜いてしまうと、バリバリぶっ飛んでいけるわけです。

そういう意味で楽しく、なんどもやったのですが、


一位、というのは本当に取れない。

いいところ、14位という感じで。

一位を取るのがいかに難しいか、思い知ることになります。

一位をとるのは、四輪になってからです。
漫画家時代も一位を取ったことがないわけではないですが、
相手が見えないコンペと、相手がすぐそばにいる競争、というのは
緊迫感が違います。

2位までは、意外と簡単に取れます。

しかし、一位、というのは死守されるもので、時にいかなる手段によっても
守る、攻める二つの攻防が起こるものです。

F1で起こっている軋轢は、重要度に応じてどこでも起こっているものです。

だから、一位、というのは特別なわけで、二以下は意味がないといわれるゆえんです。

一位、というのは、わかりづらいですが、二位の人にとっては、
車を壊す覚悟、体を壊す覚悟、とにかく、なにかしらを失う背水の陣で臨まないと、
なかなか取れないものです。
金メダルなんて、世界一ですから、取るのは大変なことです。

二十歳までの一番と、社会に出てからの一番はさらに違う。
金や、一生がかかっている場合がある。

一番でなくともいいじゃないか、という議論もありますが、
一番をとり続けているとそういう贅沢な意見も出てくるでしょうが

一番というのは、取ったことのない人
ほしくて仕方のない人
からしたら、とにかくほしいわけです。

そういう意味で、「死守」という言葉の意味をよく知ったこと
オフロードからオンロードが同じようにできても
オンロードからオフロードは難しく、
トライアルからオンロード、オフロードにこられたら手も足も出ない

そういうことを学びました。

したがって、トライアルのような神の位置、に至れば、
競争や一位など意識すべくもないところに到達できる
と思い、それが何かを考える日々なのです。
そこまでいけば、批判や数字など、なんの意味も持たなくなるでしょう。

ただ、学生の極貧時代でも私が唯一、二位を取ったレースがあります。
そのとき中古のYZ200と、真新しいXR250(ME08)どちらかを選んで乗れて、
両方乗って比べてみたのであります。

YZ200は、モトクロッサーだけあって、アクセルを開けるだけでターンできる
(ハンドルを切る必要がない)化け物でした。
タイヤが接地している感覚がないので、雲に乗っているような感じ、一時も気が抜けない。

対してME08は、同じように雲に乗るような感じではありますが、
パワーの出方がマイルドで、ずーっとスライドする感じ。

でME08をチョイス。結果、YZ200に大差で負けて二位。

仕方がないですね。
レース終わって、YZ200に乗っていた御仁は、トライアルで足をつかずにマシンを軽トラの
荷台に乗せてジャンプターンをかましていましたから。
しかし、ME08の完成度は私の心に深く残って、後のバハでの活躍もあって
ME08がもっとも疲れない、長時間乗れるマシンという意識が高まります。
(といって、いまや乗るところがなくて中古すら買う気にならないのですが)

そうはいっても一位を取るのは確かに難しい。
しかし、ベースそのものに差があればいかなる個体差でさえ、絶対の一位を勝ち得る。


それが、私の飾りを一切廃した、徹底的なベース構築に通じているわけです。


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