お客さまは誰でしょう？

AVメーカーにとって一番のお客さまはだれでしょう？

実は、この定義は決着がついていません。

うちのお客さまは、ＤＶＤを買っていただくお客様であり、

期待していただけるファンの方々です。

でもセルメーカーのほとんどは違うようです。

業界の制作スタッフ、問屋さん、ほとんどはまったく違う答えを持っています。

最近はそうでもないのかもしれませんが、3年ほど前までは

実はmilky-catのようなエンドユーザー直販メーカーは

「まじめだけが能の針小特殊メーカー」

とバカにされていました。

ほとんどのメーカー、問屋さんが「お客さま」というと

それは商品を買い取ってくれるショップさんをさしていたのです。

そのショップで実際に購入するエンドユーザーはネタ提供程度の存在で、

まったく問題にされていませんでした

なぜそうなったのかは、いろいろあるでしょうが　もともと

エンドカスタマーの嗜好は店舗売り上げに現れる、という考え方が根底にあり、

いつしか

現金で買い取ってくれる大口の顧客開拓

になり

DVD低価格化の実現のために流通拡大が命題化し

結果

メーカー売り上げと言うのは何店舗にいくら売ったかで決まる

流通店舗が少ないメーカー＝弱小

となっていったのだと思われます。

確かにそのほうが儲かったので、それはそのとおりですが。

ですからお客さんというより、お店の気を引く商品が好まれていました。

安い、パッケージがきれい、女優が有名、有名女優の軽いマニアック

要は「パケ売り」「数を重視/作りやすい内容」で

とにかく営業＝たくさんの店にたくさんの商品を押し込む

戦略＝たくさんの店に大量の商品を卸すシステムを作り出す

それがメーカーでした。

DVD低価格化はエンドが買いやすいのではなく、

戦略上店への卸値を他メーカーより安くする、

のが大きなウェイトを占めています。

ところが今は買取販売から委託販売に変えるメーカー/ショップさんが増えています。

これは、ショップさんの在庫が飽和してしまって、

買い取りではなくタダでサンプルを取れる委託に流れやすいためです。

この時点を以って、買取流通メーカーの集金システムは崩壊しました。

メーカーがそのひずみに耐え切れずに

大手問屋、メーカー系問屋流通への一本化（グループ化）を

始めたのはそのためです

ウチが最初から委託にしたのは

飽和が見えていた

目先の売り上げよりもファンがいるのだから長く安定的に商品を作りたかった

だけです。

で、最近はお客さんの嗜好を受け入れて、

安いにもかかわらず擬似をしない、ちゃんと作る

メーカーが増えてきました。

一時はうまく行きますが、こういうのはたくさん作れないし、実は長く続きません。

人間と言うのは飽きる生き物だからです

ちゃんと作ると経費がバカにならなくなる。委託で安く卸すとプレス代が増え

損益分岐点があがる。

システム上売上が上がってもちょっとした変動で利益が減る。

計算もわかりづらくなる

最近は、みんなそれに気づいたようです。

ええ

みなさんお分かりですね。

2000年の資材基準で定価を下げて利幅を削り

今のインフレ圧力がかかったらどうなるか？

最初にヒットしたmc03

MC01～04を神保町に置いたら午後4時からの二時間で全部売り切れた伝説が

問屋導入の始まりでした

なかでも一番売れたので、女子校生物に絞っていくきっかけになります

鼻フック、髪ぶっかけ、腋射、塗りこみ、の基本ラインはすでに完成し

これにプレミアム制服ぶっかけを追加したのがDMC-05となります。

榎本沙織さんはNGなしで有名で、ギルドさんでは唾丼を食ったので有名

しかしこれ以降ミルキーではNGなしの女優は2007年まで撮影していません

びっくり