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2011年8月26日 (金)

すばらしい一文

業界にかかわる方は読んだほうがいいです。

元は諸事情あるので伏せさせてもらいます。

【ここが変だよ、本屋さん】
2008.07.16

かつて、本屋の親父は偏屈だというのが、通り相場であった。昔の本屋には、立ち読みしている客の傍で、パタパタとハタキ掛けをして追い出す、というイメージがあった。今時こんな本屋は無いだろうが。

本屋が書店となり、売場が大きくなって、立ち読み歓迎、どうぞごゆっくり座ってお読み下さい、挙句にコーヒーを飲みながら、となってきた。滞留時間が購買金額に比例しているからだろう。

本屋の親父は頑固者である。そして、いっぱしの文化人を気取っていた。小さな町の情報発信基地であり、文化サロンであった。子どもの頃、本屋に行くのは楽しみであった。

町の本屋は大きくなって書店になり、本屋の親父は書店の社長になった。本屋の親父にはある種の気骨があったが、書店の社長には変人が多い。裸の王様もいる。

一般常識の本を売っている割には、社長にも社員にも常識が無い。ビジネス書を売っている割に、経営がうまくいっていない。芥川賞だ直木賞だと言いながら、実は読んだことがない。

書店は地域文化に貢献すると言いながら、パチンコとアダルト雑誌を大量に販売し、時折青少年に有害な図書を置くなとPTAから睨まれる。

POSレジだ、単品管理だ、鮮度管理だ、と本は文化財から消費財になった。本は「本」から商品になった。そして、確実に書店はつまらなくなった。

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