すばらしい一文
業界にかかわる方は読んだほうがいいです。
元は諸事情あるので伏せさせてもらいます。
【ここが変だよ、本屋さん】
2008.07.16
かつて、本屋の親父は偏屈だというのが、通り相場であった。昔の本屋には、立ち読みしている客の傍で、パタパタとハタキ掛けをして追い出す、というイメージがあった。今時こんな本屋は無いだろうが。
本屋が書店となり、売場が大きくなって、立ち読み歓迎、どうぞごゆっくり座ってお読み下さい、挙句にコーヒーを飲みながら、となってきた。滞留時間が購買金額に比例しているからだろう。
本屋の親父は頑固者である。そして、いっぱしの文化人を気取っていた。小さな町の情報発信基地であり、文化サロンであった。子どもの頃、本屋に行くのは楽しみであった。
町の本屋は大きくなって書店になり、本屋の親父は書店の社長になった。本屋の親父にはある種の気骨があったが、書店の社長には変人が多い。裸の王様もいる。
一般常識の本を売っている割には、社長にも社員にも常識が無い。ビジネス書を売っている割に、経営がうまくいっていない。芥川賞だ直木賞だと言いながら、実は読んだことがない。
書店は地域文化に貢献すると言いながら、パチンコとアダルト雑誌を大量に販売し、時折青少年に有害な図書を置くなとPTAから睨まれる。
POSレジだ、単品管理だ、鮮度管理だ、と本は文化財から消費財になった。本は「本」から商品になった。そして、確実に書店はつまらなくなった。
| 固定リンク
「経営、税金 Company」カテゴリの記事
- スタッフ募集のお知らせ2020版(2020.08.26)
- Price Change by Tax issue消費税10%価格について(2019.09.25)
- つなぎ融資成功(2016.08.04)
- 業界のクリエイター三種。しかし法の前に皆無力(2016.04.24)
- 火事場泥棒(2016.04.21)
コメント