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2013年9月16日 (月)

コミックの話

電子書籍というのはもうちょっと進歩しないと難しいだろうけど、
タブレットの進化でだんだん進むと思っています。
さかきいずみ先生の名前で昔描いていましたが
ザーメンものよりスカトロのほうが人気だという皮肉が(笑

スカトロものは2,3しか描いてないのだけど、当時はあまり描く人がいなかった。
いたんだけど、観念的な人が多くて。

今は二次絵でめちゃめちゃに描く人も増えたけど、それからしても私レベルまで
突っ込んだ人はあまり見ない。
イラストならすこしはありそうだけど。

ものが古すぎてあまり見れないものだから、いまさら見ようと思っても
見れないみたい。

編集プロダクションがつぶれたときに原稿と一緒にもらってきた
単行本のデッドストックも、通販部で売ったら
速攻なくなってしまったし。

2000年前後はCG寸前てころで、今なら
CGにしようかとも思えるけど、モチベないのですよね。
本当にモチベない。
だれか色塗って、とかいうレベル。

未完のちんこじる娘のコミックを整理するだけ。
これは実写のほうが完成度が高くなってしまって、
コミックの世界観に影響を与えてしまい、実写でこだわりきれなかった
キャラの部分をちゃんと描こうとおもって未完の部分を書き足して
ネームやキャラ設定も全部見直して別の話にしている。
コンビニでスキャンして、ソフトでぺたぺたできる時代になったし。
400dpiでもcorei7+64bitOSでさくさく仕上がる。

ちんこじる娘はなにしろ5本しか掲載されてないし、4と5の間が話も時間も飛びすぎてるし、
最後の6は仕上がったら編プロつぶれて行き場なく、話ももう地獄だし。

それで実写版作った後に、4と5の間を補完してみたら、全体のバランスが整いそうと思っていたら、
基本設定も震災ネタでびしっと決まった。
雑然とザーメンプレイしていたキャラが、それぞれ引き締まってきた。
これは面白い、もう全部やり直そうかと。
やり始めたら仕事で追われないので時間をいくらでもかけれるから面白い。
これはかなり重たい、いい話になる気がする。
とにかく時間をかけられるので。

こうかくとなんだか大仰だけど、
実写版ちんこじる娘の世界観でみれば、大体想像できる話です。


これは漫画家としての自分の昔(大学生のころから)の致命的欠点なのだけど、
私のコミックは基本時間をかけないと上等なものにならない。
すぐ話の筋や、キャラが破綻してしまう。
早く書くとデッサンが崩れる上に、線が枯れて受けの悪い絵になる。

プロ漫画の量産性からすると、絵を描きながらキャラを作るのは
プロ棋士レベルの高速推敲性能が求められる。

そういうのは向いてない。明らかに向いてない。
業界が崩れて、筆を折って正解だった。
あきらめの悪い私をあきらめさせるために、業界が崩れてくれたのかもしれない(笑


そういう意味からすると、漫画じゃなくて文字起こしの
絵コンテとか、ト書きとか、ストーリーボードのほうがよほどむいている。

絵にしても、今の劇画風の絵は重たいからエロ物には向いてないのかも
しれないけど、
キャラを描くとか、
演出を正確に伝える上等なストーリーボードと思えば、
上等な部類に入るのかもしれない。

これは本当に奇怪なのだけど、
小説やシナリオ風に文字起こしするとピタッと筋が通るのに、
漫画でやろうとするとキャラや話が破綻する。

文字を起こして、それを話しにしていくとまだましなのだけど、
漫画にしてしばらくすると食い違いに気づく。
キャラが動くと曲がってしまうんですな。

絵コンテがちゃんとしてないのか、演出がつたなかったからか。
今だと、女の子ならここは三つ編みじゃなくてポニーテールに
するだろ、とわかることが、三つ編みが描きたかったからか無理に
三つ編みになっていたり。
突然たこ焼きを食べてみたり。
伏線という重大な要素が無視されてこれはよくない。

これを業界で言う、独りよがりというのだけど、ごり押しといったほうがわかりやすいか。

ただごり押しも(マンコがふさがった少女とか)突き抜けるとスカトロものみたいにファンがついたりしてしまう。

でもね、スカトロ漫画で描いたマンコがふさがった少女、というのは実際に現場で
会った女優がそれで、生まれつきマンコが小さくて、ほとんどふさがっていて
AV女優になったのに擬似しかできない、という奇形的な人をモデルにしている。
その女優さんから広げた話。
なので印象が強いのか。


こういうリアル人物は説得力が強いし、また実写を撮っていくと、演者に説明しなければならないのと
文字起こしでできるので、そういう意味では破綻が少ないのに気づきます。

やはりプロ漫画家には向いてないのだろう。
演出家や絵本作家のほうがよいのか。
エロ系のイラストレーターのほうが向いているのか。
(いや墨絵だから濃すぎるだろ)
ちまちまマイペースで描くト書き風のイラスト漫画がいいのかもしれない。

ただ、若いころは画力を上げようとずいぶんこだわっていたりしたけど、
今は画力そのものに興味が薄れてしまい、
創造したキャラクターを正確に表現するに十分であれば
なんでもいいと思えてきた。
昔はつげ先生のように話やキャラで画風を全部変えようとか、
ばかばかしいことを考えていたのだけど。
表情がかけて、ザーメンならザーメンちゃんとボテっと載ってりゃ
連載でもないし、十分と思えてきたのだ。

ピクサーのラフ絵だけの鉛筆アニメ+絵コンテスタッフの語りで
話をつくるとか、あれだけでかなり完成度高い。

してみると、ペンは線が枯れる原因になるので、インク買うのもめんどくさいし
(中学生じゃあるまいし、もうGペンにインクつけて描く時代じゃないだろう)

筆とかボールペンで鉛筆に近い感じで描きたいという欲求が強い。
背景ももっときちんとやりたいけど、これCGの技術を習得したら
大変なレベルになるので、漫画背景はもう世界がわかればいいんじゃないかと。

残った仕事の整理感覚で仕上げているコミックなので、
質がよければあとでそれを見つけた人が世界を膨らませてくれるかもしれない。

もはやあまりコミック需要もないようなので、
運がよければ世界が滅びる前か、原油が尽きる前に見ることができるでしょうか。
そんな感じの盆栽と化しております。

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