結局データのやり取りでしかない
DVDの売り上げとダウンロードがだんだん入れ替わりつつある。
フォーマットがHDの3分の1のサイズだからというのもあるけど、
DVDは手軽で誰でもどこでも再生できるのはいいところ。
ネットで完全装備した人にはすこし物足らないかもしれない。
私はHDにアプコンしたりして手軽な動画で自由度のましたyoutube感覚で
最近はむしろDVDを購入していますが。
音楽ダウンロードを見ていて思うのが、配信というのが今一つの大きな流れで、
mp3かロスレスFLACか、結局データサイズの大きいフォーマットの論議になって、好き好きで
買うという流れになっている。
私なんかは疲れたのでmp3でケータイに入れてジムで使える音がほしいとか
音楽に向き合ってないのだけど
音楽好きな人はレート命になってくる。
AVも今はオンラインで手軽にというのが多い。
フルHDが気軽にネットで見れる、というのもDVDに目が向かない一因かもしれない。
メディアよりネットのほうがクオリテイ高かったらそれは逆転現象で困る。
メディアを買う理由がない。
オンラインHDだと、ファイルサイズの制限がどうしてもでてしまうので
(20GをWIFIダウンロードでさくさく落とせる時代にならないと厳しい)
ハイビジョンでも、地デジレートよりちょっといい画質でないととまってしまって見づらい。
いろんな方のマシンで見れないといけないわけで。
HDの時代になって、クオリティは転送レートの時代になった。
ファイルサイズやファイル形式はあまり関係なくて
拡張子が違うだけでwmv mp2、mp4、h264、flvみんな同じだったりする。
汎用性を意識するとそうなるんですね。いちいちコーデックが特殊だと使いづらい。
プロ用の映像形式は独自コーデックが多い。
最近はmpegフォーマットのHDがずいぶん増えた。
3年ほど前はquicktime のh264mp4しか対応しなかったのだけど、
今はmp2であればいろいろと扱える。
だからミルキーダウンロードはwmvでフルHD。これh264とデータ自体はほぼ同じです。
だからプレーヤーを変えればいろいろ解像度もあげられる。
今は携帯もフルHDをサポートしたので見れる。
そうなると、ウルサイ向きはやはり転送レートにこだわるわけだ。
そうすると一番よいレートはHDフォーマットで25mbpsになる。
これだとメディアのブルーレイでないと許容しない。
それでブルーレイを発売したのです。
ところがブルーレイも片面25Gの縛りがあるので25Gに収まるように転送レートを絞ることになる。
そうすると25Mbps固定は無理だと。
10~15mbps可変を使わざるを得ない。
まあそうしないと入らないんだから仕方がない。
プロ用のデータフォーマットはmp2 25Mbpsから今は50mbpsもあるけれど、
さすがにデータが重いのでおっくう。4Kはもっと重い。
この平均転送量が高いほど重たいから画質がいい、というのが固定観念なので
このデータをやり取りしているに過ぎないのがこれからのAVマーケットになる。
便利さが要求されるのはもっと先の話だろう。
ところが。
平均転送量を落としてファイルサイズを小さくする試みは必ずなされるわけで
それが現在はロスレスとかハイレゾというやつだ。
レートをいじれなければフォーマットを変えようといろいろと行われる。
それもある程度進んだら今度はソフトウエアでエンコード効率を変えようとか
いろいろ出てくる。
だから生のままのデータがほしいという人はだんだんいなくなっていくと思う。
どこかで妥協しないと、お客さんまでデジタルジレンマに食われていつまでも
買えなくなってしまう。
大体カメラがそんな高転送レートで撮るに堪えないレンズと受光素子でしかない。
ハンディカメラのショボサを隠すためのHDであり、4Kである部分もある。
ハンディカメラも単板に行きそうで行かない。
カメラがしょぼいのだから、レートにいくらこだわってもカメラ画質が上がるわけじゃないので
そこをよくご承知してほしい。
HDVとか、HDハンディレベルであれば、BDで十分である。
ふつうに見る分なら、ダウンロードでも見れる。
シコシコ目的ならオンラインのほうが使い勝手がいい人も多いけど、
共用PCで誰かに触られる恐れがあるのなら、盤のほうがよかったりする。
多様なメディアに対応しなければいけないので、DVDは今までのように
売り手側の都合でマーケットのメインストリームに据えられることはなくなっていくだろう。
そういうわけでデータの重さの違いだけで、レート比の重さに対してうちは価格を決めている
ところがあります。
ただコンテンツの性格上、思いっきり軽くして料金を下げるということは
もうやらないつもりです。
むしろなるべく重くして、価格を維持する方向に行きます。
この理屈がわかってない人は、無料サンプルをフルHDでバラまいて自己満足に浸っている。
それは100万円の札束をガラスケースにいれ、そこから一万円札を一枚抜き、
1000円に崩して道に放り投げてお客さんに拾わせるのに等しい。
ガラスケースの中に鎮座している99万円など目の前の1000円10枚に比べればどうでもいいのだ。
個々のコンテンツの面白さという重みもどんどん減ってくるので個々のコンテンツを
突出して宣伝するのはだんだん効果が薄れてくるでしょう。
例えば、ミルキー月額は個々のなにかを見たくて入るというより
トップの百田まゆかの最新画像がおもしろそうだったから
か
中に入るとザーメンまみれ博物館があるので幸せになれる
のどちらかで、DMC18のあのシーンが見たいから入る、という人はなかなかいない。
個別の絞り込みができている人はダウンロードにまっすぐ行ってしまう。
そうなるとVIP含め月額5000円強で見放題というのは、そもそも赤字価格に近い。
すでに大幅に安くしてあるのに、価格を変えないでコンテンツをどんどん追加していかないと
行けないわけだから、ネット会員のビジネスモデルはものすごい矛盾を含んでいる。
航空会社の株と一緒で、飛べば飛ぶほどメンテコストがかさんで利益が悪化するから
航空会社の株は買うな、というあの矛盾だ。
AVも音楽も、アマゾンでさえ売るものやコンテンツの多いサイトほど安いことがほとんどだ。
現物商品でも販売するサイトが多ければ多いほど価格も下がるという傾向がある。
100サイトで販売している国産家電より、
自社サイトでしか販売しない某掃除機マシンのほうが値引き率が低いあの現象だ。
AVも逆にコンテンツを絞ったり、少ないところほど高い。
ただしサイトというのはどんなに高くても月10000円が限度だ。
その結果、大作が生まれにくくなっている。
こういうなかでどう絞るかは、知恵の見せどころで、新たな楽しみかもしれないけれど。
200人集めて一日で撮りきる、というスタイルの撮影は、やりずらいでしょうね。
むしろいろんな女の子がいろいろ面白そうなプレイをやっていく、のが
面白いことになるのだと思う。
そういう意味ではシーン自体が短くてよいのだから、DVDよりは手軽な撮影で
いい女優さんが出てくれるようになるかもしれない。
ミルキーの超月額、というのも昔考えたことがあったけど、高いサイトに
現実味がない、ということになってやめた経緯があります。
こういう分野はビジネスセミナーや芸能人ディナーショウのほうが現実味がある。
698000円のセミナーとか、行ける人がいないから成功する確率は高くなる
ご利益があるのなら高くてもいいけど、
一過性の嗜好品だとなかなか難しい。
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