2016はAVの大転換の年かもしれない
DMMの亀山会長(なぜか表向きのメイン企業であるTISもフィールDMMもすっ飛ばしていきなり
会長の自宅へ捜査に入った)から始まる狙いのよくわからない強要事件の顛末ですが
いまだに強要で出演したとされる女優作品の撤去や削除が続いている
CAはまたどこぞのおそらく傀儡会社に名前をかえ
DMMは自主規制作品をすべて締め出すことにした
DMMが大きくなったのでアダルトを切りたい、という話が定期的に出てきますが、
これは2005年から有名なうわさとして言われていました。
実際に起きたのはCAという会社を六本木に独立させて、
今回また看板を変えるということで
実際にはDMMがアダルトを切ることは”絶対に”ない、と思います。
しかしその内容については表向きセルよりもレンタルの作品しか
扱わないような緩いものになるでしょう。
おそらくDUGAのような別サイトを作ってそこでレイプやまあ凄惨な自主規制ものを売る、という
タコ足販売になると思いますがそれはまた先の話。
表向きグローバルサイトでは審査もののみ、またレイプをはじめとした作品であったら
審査ものであろうと主観的に判断されれば販売中止にされる
これらの影響が出ています。
つまり1995年から約20年続いた自主規制タイプのセルAVは明確に終わったといっていいと思います。
現在アダルトビデオはDMMとamazonの二大サイトがほぼ牛耳っていますが
これがほとんどアダルトビデオ規制に従うことになり、さらに厳しい規制に
晒されることになると思います。
正直、アダルトビデオの大手ネット販売はほとんど終了していくでしょう。
DMMやamazonに依存しきっていたメーカーはかなり苦境に立たされるか
正直廃業するかもしれません。
(ある日突然サイトから自社商品が削除され、店舗からも回収され、数千本の返品が積みあがる)
販売できたとしても今後の倫理の規制強化に振り回され、セルAVではなく、レンタルAVのように
なっていくと思われます。
もう一度言いますが2016年をもってアダルトDVDの大量乱売は終了した、といっていいかもしれません。
と言ってメーカーがいきなり自社サイトで販売しようとしても決済代行は下りないし、
風営法の規制も厳しいので簡単にはいかない=広告ができない
急にサーバーを立ててもネット販売というのはそう簡単に売り上げが上がらない。
結果、昨秋から撮影自体が急激に減り、引退女優が急増しています。
返品の影響からか、撮影のギャラが一層安くなる事も散見されます。
今後アダルトはサイトコンテンツメインになるか、グローバル化するか、
セルとして生き残る方法は独立系の課金サイトとしていかに利幅を稼ぐか、になっていきます。
いずれにせよ売り上げはいままでよりより一層減るということです。
正直問屋流通をつかった大規模DVD販売がなくては成り立たないのがAV会社なので、
この最大のツールを使えなくなる、当てにできなくなる影響は計り知れません。
通常なら廃業か夜逃げか借金で倒産でしょう。
委託システムを使えなければ通販でせこせこ手売りするしかない。
書店雑誌と、コミケの手売りとどっちが規模が大きいか、ふつうの人は
ちょっと考えればわかると思います。
とても数十人の社員を養っていけるとは思えません。
正直DVDやBDはいつまでも続くとは思えないのですが
需要はあるのでいかに自社サイトのファンを増やすかに寄ります。
うちとしては問屋ツールは2011年にほぼ終了し、以降は都度整理をしながら
順次縮小しています。縮小したくなくとも店がなくなっているので
縮小している状態です。しかしまだ100店舗以上はあります。
いずれにせよこれを当てにしないで自社で売らないと、ブルーレイは今の委託流通では
出せません。(問屋時代の不利な条件のままなので)
もし、うちの通販でブルーレイが毎回700枚売れてくれるのであれば、プレスをすることが可能になります。
現在は「売れて」半分以下です。
ほとんどは一年以上頑張っても200枚前後で低迷しています。
言ってしまうとファウンディングをしてくれるようなお客様=会員が全世界で500名以下ということになります。
いっぱしのメーカーとしての体裁を作り、継続的に販売するサイトとしての分水嶺が、
ファン1000人または今の倍の価格ということでしょう。
当面ファンのクラウドファウンディングによりマニアサイトはなり立てていくしかなくなります。
なのでサイト自体ももっと使いやすくしなければいけないですが
それには原資も人材も必要です。
店舗の自動販売で売れていると誰とも話す必要はなく、売れたら何かやるし、
売れなければ絞るのですが、うちのようにお客さんと対話してきたメーカーは
こういう時強いです。しかし急に増えるわけではない。
ファウンディング=期待に応えなければいけないから。
いままでぬるま湯につかってきたメーカーがこういうお客さんの厳しい批判に耐えうるかどうか
私にはよくわかりません。今までの業界の評価は問屋を通じた通信簿でしかなく
うすけし以上にお客さんを意識したメーカーがあったかどうかわからない。
間違いなくお客さんに媚びるところが増えます。
しかし否応なくこの直接販売にこれからメーカーは投げ出されるでしょう。
問屋さんや店舗さんが扱うのはいまだにDVDだけです。ブルーレイの販売については
大失敗といっていいと思います。
つまりDVDの終焉=廃業か、ネット転換か、しかなくなるのです。
スマホやオンライン対応したほうが需要はあるのですが、
スマホアプリの分野だとあまり高価格にはできない。
しかし2016年に
いままでの問屋流通を使った大量DVD頒布の商法は終了した
と明確に事実認識したほうがいいのであり
それを前提に、それに代わるこれからのシステムを模索していかなければなりません。
現状の顧客によるファウンディングシステムは、長く続きません。
お客さんっていうのは飽きるのが非常に速いから、問屋流通のシステムができた経緯があるので。
私にもこの仕組みで年商億を達成できるような企業規模を持てるか、わかりません。
問屋流通システムを使えば年商10億や20億は達成できたからです。
お客さん対話型のネットファウンディングシステムをフルに活用しても、その十分の一が
当面の目標になるわけで。
アダルトビデオに関していえば、2016年に強制的に1993年ごろのブルセラショップでの裏道販売に
戻されてしまったので、ブルセラショップが個別販売だけでそんなに大きくなった例を
見たことがないから。
シャトルさんが大きくなったのも問屋流通をつかったからであり、デマンドさんもそうです。
今のDVD頒布システムに代わるなにかの大きなブームがない限り、
アダルトビデオ販売はやっと生きていくしかないか、
別の業種でうまく吸収するしかないように思います。
長期的に見て、昨年まで見れたようなAVは見れなくなっていくと思いますので
気になるAVがあったら早めに買っておかれるのがいいでしょう。
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コメント
大変なことになっているようで、心中お察しいたします。
確かにAVのタイトル本数もここ2年でかなり減ったようにも思えます。
最近は、マニアックなタイトルはかなり小規模なメーカーで発売しているようにも思えます。
BDは好きなのですが、HD配信があればそちらの方が見るのに便利なのでそちらを購入しています。
鬼畜系はDMMからDUGAへほぼ移ったようですが、ミルキーさんにもDUGAで動画配信してもらえたら・・・
全く別の話ですが、AVに良い革命が!(消費者観点)それはVRです。
木村つなさんのVR通信に、未来への期待を見ました!
投稿: MN | 2017年2月 2日 (木) 01時37分
DUGAは基本DMMと一緒で独占格安配信されてしまい、
価格決定権を奪われるのでやるつもりはありません。
よくわからない会社なので運営元は同じような気がしますが。
VRは先日も話題に上ったのですが、180度しか作れない
モザイクだらけになるので男優は増やせない
再生機器とセットで提供する必要がある
今のところ限りなくオーダーメイドに近いです。
多分100万の売り上げのために300万かけているような感じ。
やっている会社も3つくらいで、モザイク入れる会社が音頭とってやってます。
この会社は面白くて、前は3Dを一生懸命やっていて
次はおもちゃに連動したビデオ、
今はVRを頑張っています。
この会社に素材として提供するならあり得るかもしれません。
なんとなく3Dと同じ道をたどりそうな気がしますが。
投稿: shiruou | 2017年2月 2日 (木) 14時55分
ご返信ありがとうございます!
言われて気付きましたが、確かにDMMとDUGAは似ている部分も多いですね。
(アフィ率の多さ、DRM動画の共通性など)
見る側からすると、安さと動画配信は気軽でありがたいですが作る側は大変です。掛け率の安さは問題です。
VRは見る側の機器も撮る側の機器も徐々に安くて良い物が出てくると思います。
まだかなり時間がかかると思いますが・・・でも楽しみなんです。
VRは、ただの360度動画と、3DのVRの2種類があるのですが、
「360度動画とVR動画どちらも撮れる! 4kカメラ」も出たようです。
見る側の機器の進化はまだまだ数年かかりそうです。PSVRは装着感が敏感で少し酔いやすいです。
でもPS4でDMMのアダルト(VRは不可)を見れますし、PSVRでYoutubeのVRも見れるようになりました。
DMM動画のPSVR対応が正直とても楽しみです。
VRは以前の3Dの様な末路にはならないと確信しています。しかしまだ流行の一種で、普及にはまだまだ時間がかかるでしょう。
ミルキーさんの作品は今後も楽しみにしております。
特に鼻フック奴隷360シリーズが大好きです。(木村つなもHFDだけど、まさにこのシリーズで見たかった!)
長文、駄文失礼いたしました。(気になったら適当に削除して下さい)
投稿: MN | 2017年2月 2日 (木) 23時13分
360はもう疲れたのでやらないかも(笑
DMMのかけ率はいろいろですが低いとは言えないかもしれません。
ただし
販売価格の50%のかけ率としても3000円の50%なら制作費に回せそうですが
300円の50%だとどうでしょうか?
全タイトル一律に一気に値下げすると当然お客さんのセール待ちが起こります。
以前DMMさんというか、アウトビジョンさんと取引した時、月の売上高が15000円くらいで
びっくりしてあれこれ聞いたら逆切れされたのでやめました。
以来実態のわからない会社と取引するのはどんなにお客さんが望もうともやめることにしました。
ディスプレイ詐欺という有名な方法でつぶれた制作会社が何社もあるのですが
巧妙に手を回してくるので取引したら最後です。
VRも面白そうですが、やっとメイン機械を更新したくらいで
新しい機械とか無理無理な感じです。
とにかくメーカーらしく人をちゃんと雇わないことにはなんにもできません。
投稿: shiruou | 2017年2月 3日 (金) 01時12分
鼻フック奴隷360、もう作らないのはとても残念です。
好みの有名女優が多かったので最高でした。(主に春妃いぶき、椎名りく、桃井りん)
多方向鼻フックもメガネもアングワイダーもホント最高でした。(私は特にザーメン好きというわけではないので)
ミルキーさんで使われている鼻フックは、キレイに縦に伸びていて形状がとても良いんだろうと想像できます。
みづなれいは他メーカーの鼻フック作品を見ていると、こんなに伸びてませんから。
無責任な客の立場からですが、作る気が出たらまた鼻フック奴隷360をお願いします!
(今はいい女優が思い浮かばず・・・つぼみは高いだろうし、今見たらよく知らない人ですが宮崎あやってかわいいですね)
かけ率は動画配信の話でした。恐らく30%かと思われるので。(販売アフィ10%、動画は30%だから)
長くなりすぎるのでこの辺で。色々知れて良かったです。
これからも応援しております!ありがとうございました。
投稿: MN | 2017年2月 4日 (土) 21時32分