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2017年5月24日 (水)

性病予防法について

定期的にありますが、最近春のせいかウイルスが盛んとうわさを聞いたので、
古い予防法のページを更新しておきました。
方法自体はあまり進歩していませんがご参考までに。

性病の名医はえびす皮膚泌尿器科へどうぞ。(歩ければどんな重症も必ず治ります)

クラミジアという病気をインフルエンザの飛沫感染のように思っている人が増えていますが
正直言いますと、この病気の感染経路は性交渉以外でもありえて、あまりに可能性が多いので
なにをもって罹患したか、絞り込みがやりづらい病気です。

夫婦やカップルでも旦那はかかってないのに奥さんに出た、その逆もあり、
お互いに性交渉をした記憶が、下手をしたら年単位で全くない
一体どこでどう感染したか、誰に聞けばいいのかわからず頭を抱えてしまった

こんなケースが割と多いのです。
あと自覚もない。

言われて疑心暗鬼になる前にわかっていれば少なくとも言い合いを避けられます。
結局何かの尿道炎であるかを知るには一つの方法はおしっこを見る。です。

正直男性はわかりやすいんです。ウイルスを調べたら特定できますが
そんなに(約二週間)待っていられない。
大体クラミジアか淋菌か、わかったところで大きく変わらない。
それ以外の菌(約数万種類)でも尿道炎は起こる。
雑菌のツートップがクラミジアと淋菌というだけの話で
それでないからいいんだ、という思想は危険です。

最近急に尿道から膿が出て、撮影でも絡みをしてないのになんだろうと思ったら、
どうもおもちゃを洗わないで使っておしっこしないで放置したら、
炎症を起こした、というのがあった。

ちょっと拭いたぐらいじゃだめらしい。

今まで避ける方法はいっぱい書いてきたけれど、予防法はあまり書かなかったので
書きましょうか。プロのころよくやっていた方法です。

概ねなんらかの感染が起きるのは行為の後シャワーだけで済ませたときとか、
絡みの後シャワーがなくてそのまま移動になったときとか、そういう時でありました。

それで当時山形健氏とよくコンビを組んでいましたが、お互いにいろいろ研究をして

どうやらこの予防法が有効だ、というのを始めたら、罹患しなくなった。

尿道炎全般は、行為の後おしっこをする、です。
冬なんかだと結構しみるんですが、これは勃起した後で
尿道の内側の粘膜が裂けているためです。
ここにウイルスが侵入するとビンゴです。
この時袋ションベンは禁止。

ちんこの傷、しごきすぎは注意です。遅漏の人、プレッシャーに弱い人が多い。
しごきすぎて血みどろになって、汗まみれで苦しそうな顔をして
最後の最後にやっと発射に至るタイプ。

こういう人たちはとにかく頭に血が上って前後が見えなくなっているので接触しないよう注意できない。

ちょっと精液がかかったとか、汚れたとか、触ったとかで性病に感染というのは、あまり考えづらい。
もちろん可能性ゼロとは言えませんが。
恐ろしく確率が低いことを高確率かのようにあげつらっているのはおおむね素人です。
んなこと言ってたら生本男優はみんな感染者です(笑

私の指はささくれが激しく、撮影の時は毎回皮がむけているし
冬場はあかぎれがひどいのですが

その状態でもドロドロヌルヌルに女体にザーメン塗りたくるとかやっています。
それでなんらかに感染したことは一回もない。
傷だらけの指でザーメン塗りたくって感染したことがない。

イソジンでちんこあらうのはたまにはやりますが、最近は何年もやってない。
古くなったので捨ててしまった。

コンジローマは性病検査ででないので、これは厄介だったのだが、
何度も流行サイクルを乗り越えてきた我々が考えたのが
性器をイソジンで浸す、です。

この時石鹸類を使ってはいけません。
消毒したものが無駄になります。

デリヘルでもたまにやる嬢がいますが、あれをやれば絡み後に
粘液がかかっていても、まあ最悪の事態は免れますが、
スケベ心でマンコを触りまくる舐めまくる、生本をやってしまう

こういう暴走状態になると、難しいかもしれない。

ゴム本で、よく性器の状態を観察しながらやれば、おおむねなにか問題があるのは
わかるものです。

90年代はクラブ通いの女優が多くて、ひどい淋病が流行ったのだが
まあ感じてくると鯖臭い生クリームがマンコからドバドバ出てきて
カメラマンはじめ一同鼻つまみ状態。

それでもしっかりゴム付けてきちんと絵を作って、現場をこなしてなんぼがプロ。
(そういう現場は全くないとは言わない)
そういう現場がセルバブルの時多かったので我々も予防法を考えました。

結局長い間かかってないので、有効か無効かと言えば、無効ではないくらいはいえるでしょう。

性病検査をいくら頻繁にやっても、ウイルスは流行があって、感染する人は感染するし、
性行為だけかと思い込んでいても、そうでない可能性もある。
潜伏期間に検査しても絶対クリーンとは言えない。
半年以上症状が出ずに潜んでいる奴もいる。
直しても時間差で出てくる、季節の変わり目に出てくる。
性病に限らず、手足口病やインフルなど感染型ウイルスがしつこくなったのは2011以降なんで
フクイチが多少関係しているかもしれない。
変異して感染力が強くなっていたら厄介ですな。

これはAV界では言ってはいけないことなんで、ほんとに言いづらい。
これを言うと女優さんの事務所の検査主義=クリーンが全部ひっくり返ってしまう。
女性はもっと神経質だから、何を検査しても感染の可能性はゼロにならない
なんていうと生本現場はNGになる。

女優と男優の差はかなりあるのですが、
クラミジアだと異性間の粘膜接触で感染率が50%くらい、
体液の飛沫で感染する確率も、最大で50%くらい。
そこに行為後の予防法を織り込めば、もっと減らせる。

長い男優生活の間にいろいろ編み出した方法で
結局一番効いたのは、観察、予防、対策
を確実に行うことでした。

その辺ご参考に。

性病検査証を免罪符かの如く考えている方が
増えていますが、あまり関係ないのは米国でしょっちゅうHIV騒ぎが起こっているのを
見てもわかります。
結局接触率と私は考えますが・・・

個人攻撃の材料になる可能性もあるので、他人に知らしめる広告費くらいには考えて
きちんと経費にして(サラリーマンも確定申告で経費化できるでしょう)
しまえばいいかと思いますが。

現在の現場前に自主的に取ってくる形式の方法は経費的にも時間的にも
非効率なので、別の方法を考えないとだめでしょう。
大手の方法を業界標準みたいに取られても困る。
(実際は連中もしょっちゅうスタンダードを変えているのに)





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