評論不在で買いようがない時代
FLACファイルへの変換をいろいろ試してみて、
深夜に動かすシステムとの相性で静かな音源がいいのでは、ということで
いろいろ探してみたらなんとフォーマットの多いことか
選びようがないくらいバージョンが多くて困った。
そこで気づいたのは、今音楽はじめあらゆるコンテンツに評価基準が存在しないこと。
ネット時代の我々は、ネットショップの評価でショッピングをする時代になった。
楽天やamazonです。この店舗の説明書きは多くメーカーの説明書きのコピペがほとんどです。
amazonでしょっちゅう起こっていますがこの評価やマケプレの便乗詐欺がでましたね。
それを補完するためにレビューというのがある。
横文字でごまかしていますが、いわゆるネットレビューは評価でなく、評論でもなく、”感想”です
ただの思い付きの殴り書きと大して変わらない。
これは多々問題があり、
まず素人がレビューしていること
使ってない人、買ってない人が書いている
暇な人(頭がおかしい人)が混じっている
店舗の広告としてレビューを強要させられているケースもある
アフィリエイトが混じっていること
などなどあります。
というわけで著しく正確性に欠ける場合が多い。
購入のもとになる評論としては、問題外というのがほとんどです。
まだ使っていませんが、とかしらっと書いてあったり。
今我々は、あたらしいもの、たとえばうちのFB20、髪射なんかを作った時ですが
購入すべき衝動のソースとなるべき第三者的評価をなくし、
自分自身またはあったこともない素人の評価を参考に購入せざるをえない状況にある。
これは今後大きな問題になると思います。
評価というのは多く矛盾をはらみますが、全くない、またはありすぎるのは困る。
90年代まで、ロックを購入する際に、alternativeのガイド本(伝説ランキング)みたいのが
しきりと発売されていて、それを参考に購入した。
今はyoutubeで聞いて購入することもできるが、音楽畑のなんか盛り上げてきな意見は
聞けない。自分で判断するしかない。
雑誌が続々廃刊になったのが大きい。
まあ雑誌のプロパガンダから解放されたのもあるが
そういうあおり的なものがシーンを作っていた時代もある。
WaveやHMV、Verginでロックやテクノを買いあさっていた時期がそうだし
英国ロックのBeatlesやStoneRosesなんかもそういうあおりが大きくした部分がある。
なにしろネットがないから口コミと雑誌で簡単に人がなびく。
我々もそうだけど、DVDやblu-rayで飯を食っている人々は、Beatlesに土下座して
お礼言わなければいけない。
そもそも熱狂ファンの歓声に機材が負けて誰も演奏を聞けない状態になったので
”ライブをやめて””レコード”を販売する、に変えて大きく経済を動かしたのがBeatlesなのだから。
クラシックだのいろいろレコード販売はあったけれど、
これがあるがために我々はメディアを販売して商売させてもらう土壌ができた。
なんてことを上手に説明できるプロがいなくなった。
一億総ブロガーでみんなが好き勝手自分の意見を述べられる世の中になった。
何がいいのか、は結局なくなってしまった。
音楽、映画に限らず、家具、電気機器、時計、カメラ、オーディオ機器、多く男性向けの商品が
この押しの裏付けを喪失した。
損得なしでほれ込んで、宣伝してくれる人がいないのだから
メーカーが自分で宣伝するしかない。
車とステレオは特にひどく、広告費の額に応じて評価が変動する。
Avalonなんて、どこにあるかわからない隅っこに載っているし、B&Wは800しか載ってない。
800なんて買える人今いないだろ。
というかそんな金あったら、中古でオリジナルノーチラスのセット丸ごと入れます。
そちらのほうが千倍万倍いい。
ネットワークオーディオなんて惨憺たる有様で、いったい何を買えばいいのか見当もつかない。
価格ナントカ?いやいや全然ダメだろ。素人の殴り書きに毛が生えた程度。
この辺のガジェットは全滅です。
車もそうで、メーカーが自分で宣伝している。なのでトヨタとベンツが二大巨頭。
フェラーリ好きな金持ちは年をとったのでもっと安くなったマクラーレンに移動している有様。
高円寺でも走っているくらいだ。
燃費時代になってこれも面白くなくなった。
私もレースをやりたいと思わない。
レースでは人間はAIに勝てないことを達観したので。
小説は芥川と直木賞がかろうじて存在しているが、これも市場の圧力を受けている。
売れそうな人が取ってんじゃねーの?的な話は常について回る。
ネットの評価はほんとうに当てにならない時代になったが、
かといって当てになる評価があるかというと、そんなカリスマがいない。
私はクラシックも好きなのだが、高校時代図書室でクラシックの評論本を読み漁り、
結果その通りお勧めが好みになっているので非常に助けられた。
(クラシックは指揮者で微妙に快適度が変わる)
古くは小林秀雄がそうなのだが、評論が絶滅時代に入った感がある。
ワインならロバート・パーカーが有名だけど、
ブルゴーニュは評価があまりない。
これはDRCなどグランクリュに変な評価付けて追い出されたからだ。
階級や伝統を重んじるところ、いかにもフランスらしい。
パーカーポイントはボルドー、サンテミリオン、ローヌあたりなら当てになるが
オージーになるとおや?ってなものも出てくる。
だいたいアメリカ人があまりにもわからないから、アメリカ人向けに格付けを始めたのが
始まりなので、ビルボードみたいなものなのだ。
それをありがたがって高い値段付けるのはどうかとおもうが、そういうのが
ないと話がうまく進まない分野もある。
ローヌなんて500円からうまいワインがいっぱいあるのだ。
これじゃ選べない。
私の好みはカフェで出てくるどぶろく壺ワインなのだが、
場合によりビールのほうがうまい。
ビールになると、銘柄でグラスが変わる、ビールはもっとわからない。
モンドセレクションもそうだけど、ないよりはあったほうがいい場合がある。
AVはビデオメイトDXがそういう旗振り役をしていたが軒並み全滅した。
今はネットの掲示板を見るしかないがこれは偏見が多すぎる。
ブログはアフィリエイトの塊である。
悪いとは言わないが間違っている場合もある。
個々人が髪射のベストはなにか?
ミルキーのベストはなにか?
それを選ぶ基準がもうない。ランキングもなにもかもネットは恣意的に操作される
時代になっている。
なのでしょうがないので
ミルキーキャットは世界一凄惨なメーカーです
フェチぶっかけに関しては常にキチガイ突き抜けを目指しています
と自分で言わないといけない。
普通に書くとよくないので、他のSNSで名前を隠して書いて、
常に文才を磨いています。
汁王でなくともファンがつくくらい磨いています。
私は文理両刀ですがいまさらながら文系で得した
こういう苦労をしないといけないのは広告費を払っていないから、否
もはや払っても正確に広告してくれる媒体が絶滅したから・・・
若い人たちは一体なにを頼りにkingcrimson、PIL、Joydivision、BigBlackとかを選べばいいのだろうか?
私はLark's Tongues in Aspic が好きですよ。
これも評論を一通り読みこなして出てきた話で。
いや寺山修司すらもう忘れ去られているのかも・・・
ミルキーの”キチガイ”の源流はこういうところにあるのだけど・・・
誰も信用しませんがバガーバッドギーターや孫子や、実理論、眠狂四郎、マルキドサドなどを
読みこなしてきた末に成り立っているのです。
AVのランキング自体が恣意的になりすぎてもはやランキングの体をなしていない・・・
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